なぜ苦しみから抜け出せないのか?──「立ち止まり、観察する」だけで人生が変わる理由

悟り

「なんだか毎日がしんどいな…」
「がんばってるのに、
どうして心が満たされないんだろう?」

そんなふうに感じたことはありませんか?

忙しさに追われ、
気づけば息つく暇もなく1日が終わっていく。


現代社会に生きる私たちは、
無意識のうちに
「走り続けること」が正しいと思わされてきました。

でも、その先に本当の幸せはあるのでしょうか?

今日は、苦しみから抜け出すための
3つのステップをご紹介します。

どれも、とてもシンプル。
でも、シンプルだからこそ
本質的な“変容”をもたらします


🌿 ステップ1:立ち止まる──「忙しさ」という呪縛からの解放

私たちは常に
“何かをしていないと落ち着かない”
状態に陥っています。

  • 「もっと頑張らなきゃ」
  • 「このままじゃダメだ」
  • 「失敗したらどうしよう」

こんな思考に押し流され、
本来の自分を見失っているのです。

まずは**“立ち止まる”こと**。
椅子に座って、そっと目を閉じてみましょう。
7割以上の情報を占める
“視覚”をシャットダウンする
と、
自然と内側の世界が浮かび上がってきます。

そして、
呼吸に意識を向けてみてください。

鼻先 → 喉 → 胸 → お腹と
流れる呼吸の流れを
“ただ観察”します。


吸うよりも、吐く息を長く
呼吸が深くなるにつれて、
心は静かに、意識は澄んでいきます。

ここが、すべてのはじまり。


🔍 ステップ2:観察する──思考と感情に「名前」をつける

呼吸が整ってきたら、
次は自分の内面を観察してみましょう。

ただ「感じる」のではなく、
自分の感情や思考に名前をつけるのです。

  • 「怒っている」
  • 「不安を感じている」
  • 「他人と比べている」
  • 「焦っている」「寂しい」……

こうして名前をつけることで、
自分の中にある反応を
**客観的に見つめる力=“気づき”**
が育っていきます。

「気づく」という行為は、
まるで心の中に明かりを灯すようなもの。
その光の中で、私たちは五感を取り戻し、
今ここに生きている実感を
得られるようになります。


🌌 ステップ3:恐れの正体を知る

**「恐れ」**です。

でも、よく見てください。
その恐れは、
今ここで本当に起きていることですか?

  • まだ起こっていない未来を心配している
  • 過去の経験から
    勝手に悪い展開を想像している
  • 「こうなったらどうしよう」
    と頭の中で物語を作っている

……つまり、「恐れ」とは、
マインドが創り出した幻想なのです。

こんな問いを自分に投げかけてみてください。

「それ、本当に起きてる?」

「私は何を恐れているの?」

「この想像を手放せば、
恐れは消えるんじゃない?」

気づいたとき、
恐れはそれ以上、
大きくなるのをやめてくれます。


🐺 どちらの狼に餌を与えるか──“光と影”の比喩

ネイティブアメリカンの教えに、
こんな話があります。

「人間の心の中には、2匹の狼がいる。


ひとつは怒り・嫉妬・憎しみ
といった“苦しみの狼”。


もうひとつは、
愛・喜び・気づきといった“光の狼”。」

どちらが勝つか?

それは―
あなたが餌を与えた方です。

つまり、苦しみにばかり
意識を向けていれば、
苦しみが育つ。

けれど、
気づきや愛に意識を向ければ、
それがあなたの人生に広がっていくのです。


📓 実践へのヒント:書くことで“瞑想的な思考”を育てよう

「観察」と「気づき」は、
想像するだけではなかなか難しいもの。
そこでオススメなのが、
**書くこと(ノート術)**です。

自分の感情や思考を
ノートに書き出してみる。

グルノート(グル=師、導き)
として活用することで、
“自分自身の本当の声”が
見えてくるようになります。

書けば書くほど、
あなたの内側にある
“静けさ”や“真実”が育っていきます。


瞑想のような、
でももっと現実的で、
誰にでもできる方法です。


☀️ さいごに:立ち止まったその場所に、人生の本質がある

私たちは、
なにかを成し遂げなければ、
前に進まなければと考えてしまいます。

でも、
**人生の本質は
「何かになること」ではなく、
「ただ在ること」**なのかもしれません。

苦しみから逃げずに立ち止まる。
そこで自分の感情を観察し、
恐れの正体に気づく。

それだけで、
あなたの人生は静かに、
でも確実に変わっていきます。

どうか今日という1日の中で、
**ほんの数分でも
「立ち止まる時間」**を持ってみてください

そこにはきっと、
**“すでに持っていた答え”**が、
静かにあなたを待っているはずです。

インド式「グルノート」の秘密  佐野直樹 (著)

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