「私」と思っている私の細胞は、すべて入れ替わっている|動的平衡から見る体の真実

健康

私たちは普段、「これが私だ」と感じて生きています。
しかしその「私」を構成している細胞は、実は常に生まれ変わっています。
肌が約1ヶ月でターンオーバー(新陳代謝)するように、
体内の臓器の細胞たちも、時間の経過とともにすべて入れ替わるのです。

この事実をわかりやすく教えてくれているのが、
生物学者・福岡伸一氏の著書『動的平衡』です。


福岡氏は、生命とは「止まることのない流れ」であり、
常に作り替えられ続ける動的なプロセスそのものだと説きます。

つまり、「今ここにいる私」は、
数ヶ月前の私とは物質的にはまったく違う存在になっているということ。
にもかかわらず、私たちは「私」という同一性を感じ続けています。
それこそが「動的平衡」のなせる奇跡なのです。

さとうみつろうさんも伝える「新しい私」の感覚

スピリチュアル作家のさとうみつろうさんも、
この動的平衡の考え方を広く紹介しています。


彼は「私が私だと思っている私は、早ければ数ヶ月で全部入れ替わる」と語り、
自分自身の変化を肯定的に受け入れる大切さを伝えています。
変わり続けることを恐れるのではなく、
むしろそれを喜び、軽やかに生きること。


「変わること=進化」であり、
新しい細胞でできた「新しい私」が、
常に新しい未来を選び取っていけるのだと、
私たちに希望を投げかけています。

船越康弘先生と「重ね煮」から見る体のバランス

さらに、重ね煮料理で有名な船越康弘先生も、
体は常に動的に変化し続けているという考え方を支持しています。


船越先生が提唱する「重ね煮」は、自然のリズムに沿った食材の調理法。
野菜を切った断面を天地の理(上昇・下降エネルギー)に合わせて
重ね、煮ることで、それぞれのエネルギーと栄養が調和し、
体のバランスを自然に整えていくのです。

このアプローチは、
福岡氏の「動的平衡」の考え方と深く共鳴しています。
体は食べたもので作られ、取り入れるものによって常に再構築される。
だからこそ、自然に調和した食事を選ぶことが、
体の内側の「動的な調和」を支える鍵となるのです。

変わり続ける私たちが大切にすべきこと

福岡伸一さん、さとうみつろうさん、船越康弘先生。
ジャンルは違えど、彼らが共通して伝えているのは
「変わることを恐れず、自然な流れに身を任せる」という生き方です。

  • 身体は常に細胞レベルで生まれ変わっている
  • だからこそ、昨日までの自分に縛られる必要はない
  • 新しい細胞たちとともに、新しい未来を創造できる

この真実を思い出すと、「どうせ私なんて…」という
過去の自己イメージにしがみつく必要がなくなります。
今この瞬間も、体の内側では新たな「私」が生まれ続けている。
ならば、その変化を愛し、育みながら、
より自由で健康的な人生を選び取っていきましょう。

病気をしても、細胞は入れ替わる──だから、治る可能性は誰にでもある

病気をしたとき、
私たちは「もう元には戻れない」と感じてしまいがちです。
しかし、動的平衡の視点に立てば、それは違います。

身体の細胞は、時間とともにすべて入れ替わります。
肌も、内臓も、血液も、骨も、
一定のサイクルで新しい細胞に生まれ変わっています。

つまり、今の状態がどれほどつらくても、
「これから作られる新しい細胞たち」が健やかであれば、
体は自然に元気を取り戻していくのです。


病気をしても、自分が変われば、細胞は自然とすべて入れ替わり、治る。

これは単なる希望ではなく、
科学的な事実に基づいたリアルな可能性です。
だからこそ、食事を整えたり、心の持ち方を変えたりすることが、
決して無駄ではないのです。


体は常にあなたの「今」の選択を受けて、新たな細胞を作り続けています。
どんなときでも「もう遅い」ことはありません。
未来のあなたは、今この瞬間の小さな選択によって変わるのです。

・新版 動的平衡: 生命はなぜそこに宿るのか (小学館新書 ふ 7-1) 福岡 伸一 (著)
 https://amzn.asia/d/5p109lZ

・さとうみつろうオフィシャルブログ
 「なんとなぁく生きている人より
 岡山の「百姓屋敷わら」さんのリトリートに参加しているときの話

・ひとつの鍋から幸せひろがる 野菜たっぷり重ね煮レシピ 単行本(ソフトカバー)
  – 2007/10/1 船越 康弘/船越 かおり (著)https://amzn.asia/d/2MsFf

・船越康弘先生のことを知りたい人はまずこの動画を!

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