ドイツ語学習を始めて半年、
ちょうどA2レベルを終えようとしている私が、
初めて観たドイツ語映画が『ザッハトルテ』という作品でした。
映画を紹介してくださったのは、
日本人のドイツ語講師であり、
語学教室【Vollmond(フォルモント)】の代表を務めている
**こまち先生(https://vollmond.online/)**。
ドイツ語初心者にも見やすく、
心温まるヒューマンドラマとしても見応えがあり、
ドイツ語圏の文化を感じられる名作です。
ドイツ語を学び始めたきっかけ
私がドイツ語学習を始めたきっかけは、
X(旧Twitter)で出会ったドイツ在住のあさみさんとのご縁です。
やりとりの中でとても話が合い、
親しくなっていくうちに、
「ドイツ語を話してみたい」と自然に思うようになりました。
その後、彼女が一時帰国した際には、
旦那さんのシュテファンさんと共に浅草でお食事をご一緒し、
子どものころから抱いていた「外国に行ってみたい」という夢が再燃。
現在は、Duolingo(ドゥオリンゴ)とNHKのドイツ語入門テキスト
で毎日コツコツ勉強中です。
映画『ザッハトルテ』とは?
『ザッハトルテ』は、オーストリア・ウィーンを舞台にした、
静かで優しいラブストーリーです。
主人公の青年は、
毎日の午後3時、ホテル・ザッハーのカフェテラスで
運命の女性に出会えるのを楽しみに待っています。
彼女の名前もうろ覚えで素性も知らないけれど、
同じ時間、同じ場所で、同じケーキとコーヒーを楽しむ日常。
彼が注文するのは、ザッハトルテとアインシュペナー。
それが彼の日々の「ルーティーン」なのです。
会話は少なく、動きも穏やかですが、
その静けさのなかにウィーンの空気感や人の優しさ、
そして勇気を出して一歩を踏み出す姿が丁寧に描かれています。
特に印象的だったのは、
登場する「マダム」のような女性の気品と、自分を貫く生き方。
日本にはなかなか見られない強くて優しい女性像が、とても素敵でした。
ドイツ語は**ウィーン訛り(オーストリア訛り)**が多めのようですが、
聞き取りやすいセリフも多く、学習者にも親しみやすいと感じました。
ザッハトルテとアインシュペナーの魅力
ザッハトルテとは?
**ザッハトルテ(Sachertorte)**は、
ウィーン発祥のチョコレートケーキ。
しっとりしたチョコレート生地の間にアプリコットジャムを挟み、
チョコレートでコーティングした濃厚な一品です。
映画では、主人公がこのケーキを毎回注文している様子が印象的で、
観ているだけで食べたくなる魅力があります。
甘さとほろ苦さが共存する、まさに映画のトーンと重なるようなスイーツです。
アインシュペナーとは?
アインシュペナー(Einspänner)は、ウィーンの伝統的なコーヒースタイル。
濃いめのエスプレッソに、無糖のホイップクリームをたっぷりのせたものです。
📝【注:ウィンナーコーヒーとの違い】
日本でよく知られる「ウィンナーコーヒー」は、
ドリップコーヒーに甘いホイップクリームをのせたものが一般的です。
一方、アインシュペナーはエスプレッソベースで、
ホイップクリームも甘くないのが本場流。
甘さ控えめで、香りとコクを楽しむ大人の味わいです。
この二つをセットで味わうことで、映画の世界を五感で楽しめるような気分になります。
映画で学ぶドイツ語と文化
この映画を観ていて、ときどきドイツ語のセリフが聞き取れた瞬間がありました。
半年勉強してきて、やっと耳が慣れてきたのかもしれません。
そのことがすごく嬉しくて、モチベーションにもなりました。
ウィーンの街並みやカフェ文化、
ドイツ語圏の人々の暮らしがとても自然に描かれていて、
ただの「語学教材」とは違う学びがあります。
「言葉だけじゃなく、文化を知りたい」
「ドイツ語のリズムや表現を肌で感じたい」
そんな方には、ぴったりの映画です。
まとめ:まずはこの一作から、ドイツ語映画の扉を開こう
『ザッハトルテ』は、派手な展開やサスペンスがあるわけではありません。
でも、だからこそ心に残る日常のやさしさや人とのつながりの美しさが
じんわりと沁みてきます。
ドイツ語映画を初めて観る方には、まさにぴったりの一本。
言語の壁を越えて、誰にでも届く物語です。
現在、Amazonプライムでも視聴可能なので、
気軽に楽しめるのも嬉しいポイント。
ザッハトルテとアインシュペナーを用意して、
ぜひウィーンのカフェ気分で観てみてくださいね☕🍰
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