今回は、私たちの食卓に欠かせない「塩」について、
アーユルヴェーダの視点からお話ししていきたいと思います。
毎日使うものだからこそ、ちょっとした知識を持つことで、
体に優しい選択ができるようになりますよ。
塩は大きく2種類に分かれる
アーユルヴェーダでは、塩を大きく2つに分類して考えています。
- 海塩
- 岩塩
まず,
海塩は、私たちがよく手にする海からとれる新鮮なお塩。
一方,
岩塩は、かつて海だった場所が長い年月をかけて陸地化し、
石のように固まった塩のことを指します。
この「年月を経た」という部分が、
海塩と岩塩の性質の違いに大きく影響しているんです。
海塩と岩塩、それぞれの性質
海塩は、
- とても体を温める力が強く、
- 鋭利な性質を持っています。
そのため、摂りすぎると
体内の「火」のエネルギーを過剰に刺激してしまう傾向があります。
火が強くなりすぎると、体内の水分が飛びやすくなり、乾燥や消耗を招くリスクも。
さらに、アーユルヴェーダでは「血液が汚れてしまう」とも表現されています。
一方,
岩塩は、
- 長く寝かせたことで、性質がまろやかになり、
- 温める力も穏やかです。
岩塩は体の火を穏やかに温めつつ、血液を汚さず、内側から健やかに保ってくれる存在。
だからアーユルヴェーダでは、日常使いでは岩塩の使用を推奨しているのです。
「温める」は良いこと?悪いこと?
「温める」と聞くと、なんとなく体に良さそうなイメージがありますよね。
実際、適度な温めは冷えを防ぎ、免疫力を高める働きもあります。
しかし、温めすぎると、体内の火のエネルギーが暴走してしまい、
- 水分が過剰に蒸発
- 乾燥や枯渇が進行
- 血液の質が悪化
といった問題が起こりやすくなるのです。
特に、しょっぱいものの摂りすぎは、皮膚炎やあせも、
汗の濃度異常などを引き起こすとも言われています。
だからこそ、塩を選ぶときには、
単に「天然」や「ミネラル豊富」というだけでなく、
性質に注目することがとても大切なのです。
アーユルヴェーダでの塩の使い方
アーユルヴェーダでは、塩を単なる調味料としてだけでなく、
治療薬としても活用してきました。
例えば、
- 塩を加えたオイルで全身マッサージをする
- 塩を含むオイルと液体を混ぜて浣腸に使う
など、外用・内用ともに重宝されています。
塩には**微細性**という特別な性質があり、
食べ物の栄養素を体の奥深くまで届けるサポートをしてくれるんです。
つまり、塩が美味しく感じられるのは、単なる味覚だけでなく、
体が「この栄養をちゃんと届けたい!」と
本能的に求めているサインでもあるのかもしれませんね。
まとめ:岩塩を日常に取り入れよう
ここまでのお話をまとめると、
- 海塩は体を温めすぎるため、常用には注意
- 岩塩はまろやかに体を温め、血液を汚しにくい
- 塩の「微細性」が栄養を深く届ける手助けをしている
ということでした。
日々の食事で使う塩を見直すことは、体の根本を整える第一歩。
ぜひ、岩塩を上手に取り入れて、
より健康的なライフスタイルを楽しんでくださいね!
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。
今日もお読みいただきありがとうございました!
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