私たち日本人は昔から「冷えは万病のもと」
と言われるように、
体を温めることを大切にしてきました。
しかし、インド伝統医学である
アーユルヴェーダでは、
「どこを温めるか」「いつ温めるか」
まで細かく教えてくれています。
先日の記事では【温めてはいけない場所】
について紹介しました。
今回はその逆、
温めることで調子が良くなる場所
をアーユルヴェーダの視点からお伝えします。
温めて良いところ① 足もと
足もとは“冷え”の代表的なポイント。
特に夜は血液が頭に集まっているため、
足を温めるとその熱が分散され、
自然と頭がクールダウンし、
入眠しやすくなります。
📝おすすめ
- 足湯(40℃程度で10分ほど)
- シルクやウールの靴下(化学繊維は避ける)
温めて良いところ② 仙骨
仙骨はお尻の少し下あたりにある
骨盤の真ん中の骨。
ここを温めると骨盤内の血流が良くなり、
生殖器系や腰周辺の不調の改善に役立つとされています。
特に
- 生理痛がつらいとき
- 下腹部の冷えを感じるとき
は仙骨を意識して温めてみてください。
📝おすすめ
- 小さめの湯たんぽを腰に当てる
- 腰回しなど軽いストレッチで血行を促す
温めて良いところ③ お腹
アーユルヴェーダでは
「消化(アグニ)」をとても重視します。
お腹(特に胃腸周り)を温めると消化力が高まり、
未消化物(アーマ)を溜めにくくなるのです。
ただし、ここは注意が必要。
- 食後すぐは温めない
(満腹時に温めると胃酸が過剰に分泌されやすく、逆に負担に) - 空腹時やお腹が冷えているとき
に温めるのがベスト。
📝おすすめ
- ぬるめの白湯をゆっくり飲む
- お腹に薄手の腹巻きをする
◇おすすめ記事
まとめ|温める場所を見極めて
アーユルヴェーダの知恵は
「冷えたらとにかく温める」
という単純なものではありません。
場所やタイミングを間違えると、
かえって調子を崩すことも。
前回のブログでは
頭や目は冷やすほうが良い
食後のお腹は温めないほうが良い
ということもお伝えしました。
ぜひ合わせて読んでみてくださいね。
👉 温めてはいけない場所を知る|アーユルヴェーダの教え
おわりに
体を温めるのは簡単そうに見えて、
実はとても奥深いケアです。
あなたも今日から足もと・仙骨・お腹を意識して、
アーユルヴェーダ的な養生を取り入れてみませんか?