私たちはしばしば
「富を築きたい」「もっと成功したい」と願います。
けれど、その願いを叶えようとするとき、
いつの間にか外側のことばかりに
必死になっていないでしょうか?
人と分離してしまうとき
シュリプリタジとシュリクリシュナジは、こんなふうに教えてくれます。
- 愛よりも傷を選ぶとき
- 相手を理解するより責めるとき
- 喜びより正しさを選ぶとき
- 与えるより奪うとき
私たちは無意識のうちにこうした選択をしてしまい、
気づかぬうちに人との間に分離を生み出しています。
ここでいう「与える」とは、
単にモノをあげることだけではありません。
知識や経験を分かち合い、気づきをシェアし、時間を共にする。
それもまた深い愛の形であり、与えるという行為です。
分離は富を遠ざける
実は人との分離は、
富を築くことさえ難しくしてしまいます。
人間関係に痛みや責める気持ちがあるとき、
どこかで私たちのエネルギーは滞り、
富やチャンスの流れさえ細くなるのです。
そして多くの人は、
富を得るために外側を整えようと奔走します。
もっと働こう、もっと学ぼう、もっと稼ごうと。
でも、そうやって外側に必死になる前に
まず 自分の周りに美しい庭をつくること を思い出してほしいのです。
美しい庭をつくるとは
それは、自分の心を愛と感謝で満たし、人とのつながりを育むこと。
理解し、許し、与え、喜びを選ぶこと。
そうして心に美しい庭をつくっていくと、
たとえ一度人が離れてしまっても、また戻ってくることがあります。
外側のことにばかり必死になっているとき、
私たちは限りある資源を追いかけているのと同じです。
いつも「もっと欲しい」「まだ足りない」と感じ、
渇きを抱えながら走り続けてしまう。
でも、自分の中に美しい庭を育てることができれば──
そこには自然と喜びが生まれ、
蝶がひらひらと舞い降りるように、
富やチャンス、人とのつながりも
またそっと訪れてくれるのです。
富を失うことがあっても、また富を築くことができます。
なぜなら、私たちがどんな状態で
生きているかが何よりも大事だからです。
美しい状態か、苦しみの状態か
私たちが生きる状態は、実は二つしかありません。
美しい状態(Beautiful State) か、
苦しみの状態(Suffering State) か。
今この瞬間、
どちらの状態で生きているでしょうか?
富や成功を追いかける前に、
まず自分の心の庭に目を向けてみてください。
どんな思考が育っているでしょう。
そこには愛や感謝の花が咲いているでしょうか。
それとも、責める心や恐れの雑草が広がっているでしょうか。
おわりに
心に美しい庭をつくること。
それこそが、シュリプリタジとクリシュナジが
何度も伝えている大切な教えです。
外側を変える前に、
まず自分の内側に光を灯し、美しい状態を選ぶ。
そうすることで、自然と富や人とのつながりも、
またあなたのもとへ戻ってくるのです。