はじめに|その我慢、本当に必要?アーユルヴェーダが教える“自然に逆らわない健康法”
「仕事中にトイレを我慢してしまう」
「あくびやくしゃみを無理に止めてしまう」
日常で当たり前にやっている
“ちょっとした我慢”が、
実は体に悪影響を
与えていることをご存知ですか?
アーユルヴェーダ(Ayurveda)では、
人間の身体に
自然に起こる生理的な衝動を抑えることが、
病気や不調の原因になる
と考えられています。
この記事では、アーユルヴェーダが教える
「我慢してはいけない13の衝動」
について、具体的に解説します。
「健康のヒントが知りたい」
「最近なんだか不調が続く…」
という方は、
ぜひ最後まで読んでみてください。
アーユルヴェーダにおける「我慢してはいけない衝動」とは?
アーユルヴェーダでは、
「自然に湧き上がる身体の欲求」を
ナチュラル・アージ
(Vegadharana / ヴェガダーラナ)
と呼びます。
これには以下のような衝動が含まれます:
- 排泄(尿意・便意・おなら)
- 反射(くしゃみ・咳・あくび・涙)
- 欲求(空腹・喉の渇き・性欲・睡眠)
- 呼吸やげっぷ・嘔吐などの反応
なぜ我慢すると体に悪いの?
これらの衝動は、
身体が健康を保とうとする
自然な調整反応です。
我慢すると、
体内に**未消化物(アーマ)**が溜まり、
ドーシャ(ヴァータ・ピッタ・カパ)
のバランスが崩れることで、
様々な不調を招くとされます。
【一覧】アーユルヴェーダが教える「我慢してはいけない生理的衝動」13個
以下は、アーユルヴェーダにおいて
特に我慢がNGとされる13の衝動と、
それぞれを抑えたときに起こる悪影響です。
1. 尿意(ムートラ・ヴェガ)
- 我慢すると:
膀胱炎、腎臓機能の低下、尿路感染症 - ポイント:
尿は体の“毒出し”。
トイレを我慢しないことが
デトックスの基本!
2. 便意(プリーシャ・ヴェガ)
- 我慢すると:便秘、痔、腹部の不快感、メンタル不調
- 解説:
便は体の老廃物。
我慢=毒素を
キープしているのと同じです。
3. おなら(排ガス・アヌラーム・ヴェガ)
- 我慢すると:お腹の張り、ガスだまり、消化不良
- 解説:
自然なガスは出してOK!
腸内フローラの健康にも関わります。
4. くしゃみ(チヒンカ・ヴェガ)
- 我慢すると:
頭痛、目や鼻の圧迫感、気の滞り - 解説:
異物を排出する大事な防御反応。
止めないで!
5. あくび(ジュリュンバ・ヴェガ)
- 我慢すると:脳の酸素不足、集中力低下
- 解説:
あくびは脳をクールダウンさせる
大切な反応です。
6. 空腹(クシャダー・ヴェガ)
- 我慢すると:
消化力の低下、胃痛、イライラ - 解説:
「お腹がすいた」は
アグニ(消化の火)からのサイン。
7. 喉の渇き(トリシュナー・ヴェガ)
- 我慢すると:脱水、血流悪化、体温調節の乱れ
- 解説:水分不足はピッタ過剰にもつながります。
8. 涙(アシュル・ヴェガ)
- 我慢すると:ストレス増大、うつ傾向、眼精疲労
- 解説:
泣く=心のデトックス。
感情を押し殺さないことが大切。
9. 呼吸(シュワサ・ヴェガ)
- 我慢すると:
酸欠、パニック症状、緊張感 - 解説:
呼吸はプラーナ(生命エネルギー)そのもの。
自然な深呼吸を。
10. げっぷ(ウッダーガラ・ヴェガ)
- 我慢すると:胃もたれ、逆流、消化不良
- 解説:食後のげっぷは正常な消化の証拠。
11. 嘔吐(チャンダ・ヴェガ)
- 我慢すると:
中毒症状、腹痛、気分の悪化 - 解説:
体が「いらない」と判断したものは、
出してOK。
12. 性的衝動(レート・ヴェガ)
- 我慢すると:
性エネルギーの停滞、
情緒不安定、性機能低下 - 解説:
性的な欲求はエネルギーの一種。
無理に抑えると
心身のバランスが崩れます。
13. 睡眠(ニドラ・ヴェガ)
- 我慢すると:
免疫力低下、集中力ダウン、気分の波 - 解説:
眠気=体の修復タイムの合図。
我慢せず寝ましょう!
アーユルヴェーダが考える「本当の健康」とは?
アーユルヴェーダにおける健康とは、
ただ病気がない状態ではなく、
以下のような
心身のバランスが整っていることです:
- ドーシャ(体質エネルギー)の調和
- アグニ(消化の火)がしっかり働くこと
- マラ(老廃物)のスムーズな排出
- 心・感覚器官・魂の
バランスが取れていること
まとめ|“感じる力”を取り戻すと、身体はちゃんと整ってくる
現代は忙しさやプレッシャーで、
身体からのサインに気づきにくい時代です。
でも、アーユルヴェーダは
こう教えてくれます。
「我慢しないことが、
いちばんの予防医療」
13の衝動をきちんと
“感じて”受け入れることで、
私たちは自分自身の自然治癒力を
最大限に活かせるのです。
まずは今日、トイレやあくびを
“無理に我慢しない”ことから
始めてみませんか?
身体の声を聞く習慣が、
あなたの健康を
大きく変えていくかもしれません。
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