🌿 アーユルヴェーダ式ドーシャ診断：現在と過去の両方から体質を知ろう！

アーユルヴェーダでは
自分の体質（プラクリティ＝生まれ持った本質）と
今の状態（ヴィクリティ＝乱れた状態）
を区別することがとても大切です。

---

🧭 診断の進め方

1. 各質問に対して「最近の自分」と
   「子どもの頃の自分」それぞれに○をつける
2. 「最近」のチェック数が多いタイプは
   現在のドーシャの乱れ（ヴィクリティ）を表しています
3. 「幼い頃」からの特徴が多いタイプが
   生まれ持った体質（プラクリティ）です

---

✅ ドーシャ診断チェック表【体質＆感覚・性格】

質問内容	ヴァータ（Vata）	ピッタ（Pitta）	カパ（Kapha）
苦手な気候は？	寒さ・風・乾燥	暑さ・日差し・湿気	湿気・寒さ・雨
体型は？	痩せ型。関節が目立ち、体重が増えにくい	中肉中背。筋肉質で引き締まっている	ふくよかでがっしり。体重が落ちにくい
食欲は？	不規則で食べたり食べなかったり	強くて食べないとイライラする	食べなくても平気なことが多い
排便は？	乾燥してコロコロ、便秘ぎみ	柔らかく下痢しやすい	重くてまとまりがあり、出にくいこともある
爪の特徴は？	乾燥して割れやすく、縦ジワがある	ピンク色で熱を持ちやすい	丈夫でつやつや、伸びるのはゆっくり
唇の状態は？	乾燥してひび割れがち	赤みが強く、炎症や口内炎ができやすい	ふっくらして乾きにくい
睡眠の質は？	浅くて目が覚めやすい	中程度、夢をよく見る	深く長い。なかなか起きられない
よく見る夢の内容は？	飛ぶ・走る・移動が多い夢	争い・怒り・成功・競争の夢	自然・水・のんびりした夢が多い
話し方・会話の傾向は？	よく話し早口で話題が飛ぶ	明確・論理的に伝える	ゆっくり話し、聞き役になることが多い
記憶力は？	覚えるのは早いが忘れるのも早い	理解して記憶する。分析的	時間はかかるが長く記憶が持続
困ったときの反応は？	パニック・不安・混乱	怒り・イライラ・批判	黙りこむ・内にこもる・動かない

---

✍ チェック用シート（PDFや印刷用にしても◎）

質問内容	あてはまるドーシャタイプ	幼い頃（○）	最近（○）
苦手な気候は？	例：ヴァータ	○	○
体型は？
食欲は？
排便は？
爪の特徴は？
唇の状態は？
睡眠の質は？
夢の傾向は？
会話のスタイルは？
記憶力は？
困ったときの反応は？

---

🔎 判定方法

• 幼い頃の○が多いタイプ →
  あなたの本来のドーシャ（プラクリティ）
• 最近の○が多いタイプ →
  今乱れやすいドーシャ（ヴィクリティ）
  → ここを整えることがバランスの鍵

---

🎯 例：診断結果の読み方

✔ 幼い頃は「カパ」が多く
　最近は「ヴァータ」にチェックが多い場合

→ あなたはもともとは穏やかで安定したカパ体質だけど、
　今はストレスや環境の変化で
　ヴァータが乱れている状態かもしれません。

→ 温かくリズムのある生活を意識して
　ヴァータのバランスを整えるケア
　を取り入れてみましょう。

---

🌿 第1ドーシャと第2ドーシャとは？

アーユルヴェーダでは
人の体質は基本的に以下の3つのいずれか
または複合タイプに分類されます：

■ 単一ドーシャ体質（例：ヴァータ型）

→ 1つのドーシャが
　非常に強く表れているタイプ。珍しい。

■ 二重ドーシャ体質（例：ヴァータ・ピッタ型）

→ 第1ドーシャ（主）と第2ドーシャ（副）
　　の影響が強いタイプ。最も一般的。

■ 三重ドーシャ体質（トリドーシャ型）

→ 3つのバランスが非常に整っているタイプ。非常に稀。

---

🔎 第1ドーシャと第2ドーシャの違い

種類	役割・特徴
第1ドーシャ（主）	あなたの本質的な体質。見た目、性格、体調の傾向に大きく影響。
第2ドーシャ（副）	生活習慣や環境、季節などで影響を受けやすい。乱れやすい場所でもある。

---

🌟 たとえばこんな人がいます…

🎭 ヴァータ・ピッタ型（風＋火）

• 第1：ヴァータ → 活発で創造的、体重が増えにくい
• 第2：ピッタ → 競争心が強く、怒りっぽくなりやすい

→ 寒くて乾燥するとヴァータが乱れ、不安定に。
　暑すぎるとピッタが乱れてイライラ。

バランスには「温かさ」
「規則正しい生活」「クールダウン」が鍵。

---

🌊 カパ・ピッタ型（水＋火）

• 第1：カパ → 落ち着いていて安定感がある
• 第2：ピッタ → 中に情熱を秘めていて、時に怒りやすい

→ 寒く湿気が多い時期にカパが乱れて重だるくなり
　ストレスや夏にピッタが出てくると攻撃的に。

バランスには「適度な運動」
「軽さと涼しさを取り入れること」が大切。

---

✅ あなたの「第1・第2ドーシャ」を知るメリット

• 自分に合った季節の過ごし方がわかる
• 心と体の乱れやすい傾向が事前に予測できる
• 食事やハーブ、運動法などの最適なセルフケアが選べる
• パートナーや子どもとの相性や関わり方が理解しやすくなる

---

🧭 判定のポイント（チェック表から）

• 幼い頃から現在までを通じて
  最も多く当てはまったタイプが「第1ドーシャ」
• 次に多くチェックがついたタイプが「第2ドーシャ」

✔ 例：「ヴァータ：7個、ピッタ：4個、カパ：0個」
→ この人は「ヴァータ・ピッタ体質」
→ 主体はヴァータ（風）だが、ピッタ（火）の特徴も兼ね備えている

---

🌼 まとめ：主と副を知ると　　　　　　もっと自分をいたわれる

「私、最近ピッタが乱れてるな…」
「ヴァータっぽくなってるかも」
そんなふうに感じ取れるようになると、
自分を整える方法が
自然にわかるようになります。

アーユルヴェーダは“自分を知って
よりやさしく生きるための学び”。

まずは第1ドーシャと第2ドーシャの関係性
を知ることから、始めてみましょう🌿

🪷 自分を知ることは　心地よく生きる第一歩

ドーシャ診断は「当てはまったら終わり」
のチェックテストではありません。

アーユルヴェーダが大切にしているのは、
“今の自分に気づくこと”
そして“本来の自分に戻ること”です。

私たちのドーシャは
年齢・季節・ストレス・生活リズムなどで
日々微細に変化しています。

だからこそ、「最近の自分」と
「もともとの自分」の両方に耳を傾けることが
こころとからだを調和へと導くカギになるのです。

あなたの主ドーシャ（第1）と
副ドーシャ（第2）を知ることで、
日常の選択が変わり、
からだの声にもっとやさしく
寄り添えるようになります。

🌱「今日は少し疲れてるから、
ヴァータを整える食事にしよう」
🌼「最近怒りっぽいな…
ピッタが高ぶってるのかも」

こんなふうに
自分とやさしく対話できる時間が増えたら、
それはアーユルヴェーダの智慧が
あなたの暮らしに息づいている証です。